平針の里山は多くの方のご協力による保全活動の甲斐もなく、COP10名古屋の会議の開催中に伐採が始まり、今はもう有りません。これは法律の問題、右肩上がりの時代と変わらない行政の姿勢、開発ありきの開発業者の姿勢、等色々な問題が凝縮された結果だと考えられます。

 名古屋市では「都市緑化宣言」とか「名古屋市みどりの基本計画」など多くの施策により街路樹や公園緑地は増加しているにも関わらず、緑地全体は平成2年からの15年間で中村区の面積に相当する1,643ha が減少しました。その後もこの傾向は変わっていません。これは新しい公園を作るより速い速度で、平針の里山のように残された豊かな林や溜池や田んぼが次々と失われているからに他なりません。

 私達の基本姿勢は、「平針の里山」の保全に向けた活動を行うこと共に将来の市民の環境権を守ることが出来るよう、その推進力になりたい、というものでした。里山そのものが無くなった今も、その基本姿勢は変わらずに活動を続けています。

 

                                                                平針の里山保全協議会

連絡先: hirabarisatoyama@hotmail.co.jp  

            FAX 052-848-1721

 

最近の里山

擁壁に挟まれた里道がコンクリートに固められて完成しました。擁壁の左側が勾配9.5%の車道。比較すると里道は20%以上の勾配になりそうです。法で認められた勾配は通常9%、特別な場合で12%。下の写真は里道の入り口部分。とても安全に歩ける傾斜ではありません。

急勾配と言い、傾いた道と言い、何故こんな危険な道が出来てしまうのでしょうか。